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日本はなぜ敗れるのか -敗因21ヶ条-

2007.01.22/Mon/04:08:33

 書籍の第三弾だ。
 これまでは車本だったが、今回は毛色が全く違う本を紹介したい。
日本はなぜ敗れるのか

 日本はなぜ敗れるのか -敗因21ヶ条- 故、山本七平:作

 ここ数年、年100冊以上は優に読破していると思うが、その中で、自分の思考に最も大きな影響を与えた本の一冊がこれだ。

 実は、恥ずかしながら本書を読むまで山本七平氏という作家を存じていなかった。

 当然、本書も事前知識があって指名買いをしたのではなく、出張中の空港にて、何気に本屋に立ち寄った際に、何故「敗れた」のではなく、「敗れる」という表現なのだろうと、題にちょっと引っかかりがあって手に取っただけの、大した期待もせずに買った本だった。

 さて、肝心の内容だが、心が痛いの一言に尽きる。

 先に書いた正月2日に観た「硫黄島の手紙」も痛かったが、こちらは、最低限ではあるものの組織戦闘の体を成していたのに比べ、小松氏が戦中に見聞きした戦争は既にその体を成していない。
 特に、バシー海峡のくだりは、読むに堪えない痛さだった。

 日本における太平洋戦争とは、敵国に勝つことが目的ではなく、東条英機を頂点とした戦争指導をする立場の面々が、如何に己の面子を保つことが目的であったことが良く判る。
 必然、面子を何よりも優先することは、軍政を司る指導者層のみならず、参謀本部、軍令部の軍令組織から、総軍、聯合艦隊司令部の実働組織に渡り、将軍、士官、下士官の各々の階級に応じて求められたのだから、実戦面での勝利など覚束く訳などない。

 そんな唾棄すべき目的の為に、死なねばならなかった人々が軍、民間合わせて300万人もいたかと思えば、服部卓四郎、辻政信の様に、現場のげの字も知らないような作戦を立案し、多くの将兵を死地に行かせるだけ行かせながら、戦後はGHQに上手く取り入った人物もいれば、フィリピンで司令官として特攻を指揮しながらも戦局が厳しくなった途端、台湾の温泉に療養として逃げた冨永恭次や、インパールの悲劇として多くの将兵を死地に追いやった牟田口廉也など、無駄に兵を数多く殺した将軍にも、GHQの裁判を逃れ余生を全うしたものもいる。
 彼らは、度が過ぎた為に名が知られているが、その取り巻きなど、名が知られていないだけで戦後ものうのうの生き残った小悪党は山のようにいたことだろう。

 増してや、カーティス・ルメイという、批准されなかったとは言え、事実上の国際法と認識されていたハーグ空戦規則に明らかに違反する非戦闘員への無差別爆撃を指揮した人物、言い換えれば、日本人を一番殺したと言っても過言ではない人物に対して、戦後に勲一等旭日章を授与(自衛隊への貢献が理由)するなど、この国の指導者層は本当に何を考えているのか理解に苦しむ。
 ちなみに、無差別爆撃というと、軍事施設も民間も区別しない攻撃と捉えがちであるが、B29から投下された爆弾は、M69集束焼夷弾と呼ばれる平均的な日本家屋を焼き払うのに最適化された兵器だった。
東京大空襲は下町の町工場などを主目的ではなく、明らかに一般民間人を焼き殺すことを狙ったものだ。
 よって、無差別という言葉は綺麗に過ぎる。もっと、違った表現が適当だと思う。
 然し、こういう時の日本語は本当に嫌らしい。終戦記念日って何?、敗戦記念日だろうとか、援助交際?ただの売春だろう。フリーター?定職無しか無職だろうとか。
 以前のBlogで触れた自衛隊もそうだが、表現を美麗に飾ることによって実態を隠蔽しようとする嫌いが多すぎる。
 受ける印象や意味が実態に近い表現になるように、言葉はもっと留意すべきだと私は思う。

 脱線ついでだが、以前、ドイツに旅行に行った時、ブルツブルグという街に立ち寄った。
 この街の観光名所の一つにレジデンツ(RESIDENZ)という世界遺産に登録されている宮殿がある。
レジデンツ

 まず、宮殿に入ると最初に大きなブルツブルグ市街全景の模型が目に入る。
 その後、美術品など色々見物しながら2階へ昇ると、一番奥に何故か一階にあったのと同じような模型が展示されていた。

 近づくにつれて、何となく模型の色の雰囲気が違うなと思いつつ側まで来ると、一階にあった模型と同じサイズ、同じレイアウトながら「第二次世界大戦に米軍により無差別爆撃された後のブルツブルグ市街」と簡素にドイツ語で書かれたプレートと、爆撃で破壊尽くされ、黒と灰色に染められたブルツブルグの廃墟がそこにあった。

 ナチスの戦争責任は今でも強く反省の意を示すドイツでも、このような行いに対しては、心の底では赦してはいないのだという気持ちが痛切に伝わってきた。

 ある意味、これが普通の感性なのだと思う。

 一般国民を兵に駆り立て、死ねという命令を数多く発した者ほど戦後生き残って天寿を全うし、挙げ句、残った8万とも10万とも言われる女子供を含む普通の人々を焼き殺した敵国の将軍を勲一等に賞するなどどう考えてもまともではない。

 戦争の目的は勝つことというが、実は己がどれだけ勝ったと思っても、そのこと自体には全く意味が無い。
 真の戦争の目的とは、武力を含めたあらゆる手段を用いて、敵国の継戦意志を裁ち切り終結させることに過ぎない。

 その終結時において、自国にどれだけ有利な条件で終わらせられるか否かが、いわゆる勝ち負けの尺度なのだ。
 もちろん、条件が少なくなればなるほど有利度が高まる。
 当然、究極は無条件である。

 戦争という行為の是非はともかく、始めた以上は、この「どうすれば敵の継戦意志を裁ち切れるか」が、あらゆる活動の大前提になるはずなのだが、大戦時の日本はそうではなかったことがこの本を読めばよく分かる。

 加えて、戦争中は、どの国にも捕虜収容所は出来るが、その中の自国民同士で揉め事を起こすのは日本人だけだったなど聞くと、本当に愚かな国民性だと思うと共に、私にもそのDNAが引き継がれているかと思うと本当に情けない。

 本書は戦争を題材にしているので、現代には役に立たないように思われるかもしれないが、自らにも多少は身に覚えのあるこういった面子や建前などの情けない欲を、単に否定するのではなく正面から正しく向き合った上で、理性で押さえ込まなくてはならないことを改めて認識させて頂いた。

 この本を読んだ後、俄然、山本七平氏に興味を持ち、代表的な10冊程度をアマゾンでまとめ買いをしてしまった。
 まず最初に「空気の研究」を読み始めたのだが、決して難解ではないのだが、筆がくどいと言うか、何とも頭に入ってきにくい文体で、残念ながら完読せずに放ってしまった状態である。
 こんな経験は西部邁氏の「戦争論」以来だ。(でも、西部氏は好きな評論家の一人だ。)

 本書は山本七平作ではあるが、元は小松真一氏という米軍の捕虜になった方が書いた日記を、氏の死後に小松氏の妻が遺物整理の中から見つけ、出版することになった「虜人日記」という本をベースに、山本氏がコメントを付けていくという内容であり、良い意味で、山本氏のくどさが緩和されていて、氏の著書の中では非常に読みやすいと思う。
 だから、以前に山本氏の著書を読んだが合わなかったという方でも題材に興味があれば是非手に取って欲しい。

 5段階評価: ★★★★☆ (星4.5個)

 PS:
 個人的では5つなのだが、万人にお勧めかと言うと、やはり偏りはあるので1(0.5)引いた。
 ちなみに、本書の冒頭で、田原総一朗をこき下ろしている一節がある。(本書の初出は30年前だから、彼が若い頃の話だ。)
 以前、田原の講演を聴いたことがあるが、あまりの内容の薄さと見識の無さに最も時間の無駄だった講演の一つと記憶しているが、若い頃からその通りの人物であったらしい。人はそう簡単には変わらないのだろう。

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バシー海峡について-台湾のポイント教えます。

バシー海峡バシー海峡(''Bashi Channel'')とは、台湾南端からフィリピンのルソン島間の水域のうち、台湾とフィリピン領バタン諸島(バシー諸島)との間にある海峡。バタン諸島以南をバリンタン海峡(ルソン海峡)と呼ぶ。幅は約150km。太平洋と南シナ海を結び潮流が早く、水

台湾のポイント教えます。
2007/02/24 23:25
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